夜明けを待ちながら

自宅待機中

夜明けを待ちながら確定申告中

正確には確定申告わず。(ツイッタラーのような言葉を使ってみる)

今年は、未曽有の感染症が経済にも大混乱を招いているので

早々に確定申告の締め切りが4月まで1か月延長されましたね。

こんなことも、何年か後には記憶が風化していくんだろうなと思ったので

つらつらと記録をしていこうと思う。

 

ちなみに初めてふるさと納税をした関係で

必要な書類が提出ギリギリに見当たらなくてここ数日家宅捜索しまくってました。

灯台下暗しのようなところから発見されたことは言うまでもありません。

 

自分が、初めて「時代が変わる」不安を覚えた出来事は

9.11だっと思う。

映画のワンシーンとしか思えないニュース映像を見ながら、

まだ年端のいかない私は

「本当にアメリカ人は”Oh my god”って言うんだな」

と思ったことを覚えている。

それからのTV番組は何か月もの間キナくさくて、

わたしが家族とご飯を食べながら見ている画面の中で

まつ毛の長い中東の幼い少年が「聖戦」を口にしながら銃を握っていた。

日本で生まれ育った私には

「戦争」は何十年も前になくなったもので

今後降りかからない未来なのだと

どこかで妄信していたけれど

いつか日本にもやってくる脅威なのかもしれないと

考えを改めさせられた。

 

だけど、やがて平和に慣れて私は政治に大して興味もない大人になった。

 

3.11の頃、私は演劇という世界に片足を突っ込んでいた。

今日なら真っ先に東北の津波原発が思い浮かぶけれど、

真っただ中にいたときは、みんな自分とその周りの印象が強烈に残っていると思う。

私はその日日比谷に居て、幸い被害は無くて、

地下鉄が止まったため徒歩で帰宅するか迷って、夜まで職場で待機していた。

帝国ホテルは行くあてのない人をロビーに招き入れ、

ペニンシュラホテルは逆に利用者以外はロビーから締め切ったはず。

もう既に記憶が少し曖昧で、もし間違ったことを書いていたらすみません。

日比谷ではすぐに、日比谷公会堂の屋根が落ちてけが人が出たらしい、という報せを聞いた。(記憶違いだったらすみません)

ホテルのメイドさんが、エレベーターが動かせない館内で、8階まで階段で、重たいルームサービスのトレイをタイトスカートにヒールといういでたちで運んでいた。

(全くの余談だけれど、

 本当にここ1,2年くらいの激動を感じるのはジェンダーの押し付けからの解放。

 先駆者たちが長く苦しい時代で活動を続けてくれたからこそ、今がある。

 KuToo運動に航空会社が賛同したニュースには涙が出た。

 おっと余談でした。時を2011年に戻して・・・)

職場にいたみんなは、各々家族と電話をしたりして無事を確認し合った。

まだLINEなんて普及してなかったと思う、Skypeはあったのを覚えている。

携帯はまだまだガラケーで。

職場に残ったメンバーで遅くまでTVのニュースを見ながら、徒歩で帰宅する人たちで溢れかえっている都内の様子を眺めていた。

電車が動かなかったら職場に泊まるか、と覚悟もしていたが、地下鉄は夜遅くに復旧してくれた。日本の鉄道、すばらしい。

千葉の石油コンビナートが、地震の影響で何日かごうごうと炎上していた。

私は一人暮らしの、何にも被害がなかった狭いワンルームで仕事も臨時休業で

TVも無い家で仕事用ノートパソコンの画面からニュースを見ていた。

都内のコンビニやスーパーからは、生活必需品たちが消えていった。

物流は西側からのものは生きているのに、都民が買いだめをするから売場は空っぽだった。

その時期お世話になっていた演劇公演は、

公共の劇場だったので、

1週間ほど、劇場に立ち入ることもできなくて

主催者の意思に関係なく休演を余儀なくされた。

世の中は奇妙な「自粛」ムードに覆われていて、

エンターテインメントに生きる私たちは「不謹慎」なもののように扱われた。

あの頃、ぼんやりと「昭和天皇崩御された際もこんな自粛ムードだったのだろうか」と思っていた。

まだまだ寒い3月だった。

 

あの頃も、急に暇になって、〆切間際に急いで確定申告をしていたんだっけ。

あの年は、震災発生が〆切間際ということもあって、

確定申告の〆切が延長されたという記憶はないが、

被災者の方には何かしらの措置が取られたんだろうな。

最近のニュースを見ていて急に、

忘れていた「#枝野寝ろ」を思いだした。

あの頃は、私は仕事もなくて家に引きこもりながら

いつでもニュースには枝野さんの顔があって

枝野寝ろと思っていたのに、今の今まで忘れていたなあ。

 

そして今は、

大阪の吉村さんを筆頭に「寝ろ」とか逆に「寝てろ」タグとかが流行っている。

私は本当に、政治にたいして興味がないダメな日本人で

仕事の忙しさにかまけて政治のニュースは良く分からないまま生きてきた。

漫画が好きだから、著作権関連とか、オタクが騒ぐトピックにだけはちょっとだけ注目する、そんな程度だった。

だけど、この有事でうちの業界はいつ灯が消えるかわからない中で、

仕事は自宅待機でニュース見て背後を調べる時間だけはあって

今は偏向報道のマスコミだけでなく色々な人の考えを知れるチャンスがあって

だからもうちょっと政治のことが分かる大人になろうと思ってしまったのですよ。

 

そんなことを書こうとしたのに、9.11と3.11の話でだいぶ長くなってしまったので

COVID-19の話はまた別の記事にしましょう。