夜明けを待ちながら

自宅待機中

思い出した

白菜の漬物、
食べられるようになったのは
中学生だったあの頃、
あの二子玉の天ぷら割烹で、
天丼についていた漬物を、
大人ぶって食べていたときだった。

地下の淡いバラ色の壁、
黒くて艶のある立派な梁、
調理している板前さんが見えるカウンターごしの厨房。
地下のあの
私の大切な、思い出の店。