夜明けを待ちながら

自宅待機中

川のこちら側に

夢のなかで

あなたに会えたら

抱きしめるの

あの時できなかったことの

後悔を埋めるように。

 

目が覚めて

あなたのいない部屋に戻る

幸福な夢だったと気が付く。

夢と知りせば覚めざらましをと

何度も、朝日に思う。

 

会いたい。

あなたに護られていた頃に

気づけなかった、

あなたに護られていたことを。

 

ねえ、私、また会えたなら

たくさんのごめんねと

いっぱいのありがとうを

あなたに言わなくちゃいけないから

ねえ

会いに来てほしい。

会いたいよ。

 

隙間を埋めるみたいに

代用品の誰かを探すけど

穴が開いたことに慣れてしまった私には

その隙間を埋める誰かを見つけることはできないのかもしれない。

 

物語のヒロインのように

ガラスの靴を持ってきてくれる王子様を

求めているつもりなのにね。

 

誰かの隣にいたいのに、

手に入れる前から

喪うことを怖れている。

 

あなたにもらったガラスのネックレスを

今もなお

ずっと

胸に抱いています。